【横須賀】かながわ信金(理事長・髙橋武氏)は8月6日、今春独自の教育機関として建学した「かなしん大学院大学(松伯塾)」(学長・平松廣司会長)の入学式を実施した。
同大学院大学は平松会長の、市中銀行の「Banker」とは一線を画し、信用金庫におけるより豊かな知識と人間性を持つ『信用金庫人』の育成を目的とする熱い想いから設立されたもので、信金業界における本格的な人材教育機関として期待されている。
第1期生となる令和8年度の入学生は14人で、うち女性4人。平松学長から一人一人に入学証書が授与された。
同大学院大学の修士課程は3年間で、修士学科は当初3専科だったが、1専科に修正されて「預金営業」「貸金の営業と管理」「経営戦略」「金融論」「企業経営」「財務」などの必修科目と選択科目を合わせて8科目を履修する。各科目は講義科目と演習科目で構成されて、成績の評価「A」「B」「C」の3段階でおこなわれ、「Aランク」と「Bランク」は単位取得となるが「Cランク」は再度教授の指導、添削を受けて再提出に。
授業は1講義90分授業でおこなわれて、原則土日と週1回は通常業務終了後の授業で、横須賀市の「よろず相談承り処出張所」会議室と横浜営業部が教室となる。9月中旬から講義が開始される。
今回の入学試験となった論文の提出は、23歳から53歳までの職員を対象におこなわれ、課題は「将来の信用金庫像」。中堅管理職職員からの希望が多くあり、平松学長と同信金の役員で審査されて今年度の入学者の決定となった。

平松学長の挨拶

信用金庫業界に50年以上の時を過ごした者として思うことは、一貫して信用金庫のブランドの向上をとりあげ、信用金庫の存在感をもっと上げることが必要、ということです。
今の日本経済、産業構造をみると、中小企業が日本の企業数の90%、雇用も70%が中小企業です。その中小企業を、融資をはじめとしていろいろな形での支援で全面的に支えているのが信用金庫です。このことはまぎれもない事実です。その信用金庫が日本経済のなかにおいてはやや存在感が薄いように感じていました。
私は、信用金庫の独自性豊かな中小企業専門金融機関として役割を更にあげていきたいと思っています。が、訴えるだけでは実現しないので、信用金庫で働く職員の自らが他業態との競合に伍していく力を養わなければならない。入庫してからのいわゆるリスキング、学び直しによって信用金庫ならではの『信用金庫人』を育成する必要があるという結論に至りました。

「かなしん大学院大学」の教授陣

廣田全男(かなしん大学院大学副学長・横浜市立大学名誉教授)▼花沢良子(司法書士法人花沢事務所)▼小林ゆみ(小林ゆみ税理士事務所)▼前川晶(弁護士)▼平松廣司(論語と算盤・かながわ信金会長)▼鈴木誠(中小企業診断士)