【さいたま】 7月1日付で関東財務局長に就任した彦谷直克(ひこたに・なおかつ)氏(前大阪国税局長)が7月14日、さいたま市のさいたま新都心合同庁舎で就任記者会見を開いた。
全国の約4割の人口およびGDPを所管する巨大組織のトップとして、「地域の実情を踏まえ、財務省・金融庁と地域をつなぐ架け橋になりたい」と抱負を語った。
東京都出身で平成2年に旧大蔵省(現財務省)に入省した彦谷氏は、財務省では予算、財政投融資など様々な分野を担当。そのほか、経済産業省への出向、それから岐阜県庁へ総務部長として3年間出向。最近は内閣官房、内閣府でも様々な仕事を歴任。
財務局勤務自体は今回が初となるものの、「証券行政や財政投融資、国有財産の管理など財務局の主要業務と隣り合わせで仕事をしてきたため、大変身近な組織だと感じていた」と語り、着任を楽しみにしていたとも。
会見の中で彦谷局長が強調したのが、地域経済が抱える構造的課題、とりわけ「人口減少」の実態について。 前職の大阪国税局長時代に各地を巡った経験を振り返り、「昨今の大きな変化は、少子高齢化にとどまらず、本格的に人口が減り始めていることだ」と指摘。「今後10年で日本人の数は1000万人近く減り、人手不足が加速する。しかし、日本全体の活力を維持するためには地方経済の元気が不可欠だ」との認識を示した。
関東財務局が掲げるスローガンは「地域と歩み、希望ある社会を次世代へ」。

彦谷局長は、この基本方針のもとで今後の取り組みとして、
  1. 地方公共団体との連携を深め、財政融資や国有財産の有効活用を通じて地域の課題解決をサポートする。
  2. 関東経済産業局や地域金融機関と協調し、事業者の支援や金融仲介機能の健全な発揮を後押しする。
  3. ーなどの取り組みを重点的に進める考えを示した。
最後に彦谷局長は、「まずは地域の実情をよく見て多くの方と意見交換を行い、課題解決策を考えると同時に、財務省や金融庁へも現場の声をしっかりと伝えていきたい」と締めくくった。
趣味は「休日の料理」とのこと。