今般のホルムズ海峡の事実上の封鎖により、原油輸入が滞り、あらゆる業種の事業環境が厳しさを増す中、事業者の抱える経営課題への対応を先送りせず、事業者支援に取り組むことの重要性が緊急に高まっている。
片山さつき・内閣府特命担当大臣(金融)発言
今回はお忙しい中、また急なお呼び立てにもかかわらず、全員ご参集いただきましてありがとうございます。そのぐらい重要な局面だと思っております。足元のイラン情勢をみますと、これまで以上に影響が出る展開があり得る状況だと考えて、また、物価高と人手不足、前からの米国の関税措置の影響等も依然としてありますから、中小企業や小規模零細企業を挙げて厳しい経営環境におかれている事業者の方が多い状況だと認識しております。
連日、朝から晩まで国会で答弁に立っておりますが、私にしても、それから総理が出席する対応でも、総理も非常にそういうところに気を遣って回答される中で、今日の会合のこともテレビニュースの中で触れていただいているところでございます。
このような中東情勢の不透明感の影響があっても、それが重なることによって我が国の事業者の経営や資金繰りに支障が生じるようなことは決してあってはならないものと考えております。金融機関の皆様におかれましては、こうした状況下では、より一層ご自身の金融仲介機能を十分に発揮されて、個々の事業者に寄り添ったきめ細やかな支援を徹底していただくことを強く期待しております。
こういう理由で、例年は年末に開催しているこの意見交換会を本日緊急開催させていただくとともに、中東情勢を踏まえた金融上の対応について、私はじめ関係大臣の連名による「緊急要請」を発出させていただくことといたしました。特に資金繰り支援につきましては、事業者の状況を積極的に把握しながら、個別の相談に丁寧かつ親身に御対応いただくなど、引き続き事業者に寄り添ったきめ細やかな支援の徹底をお願いいたします。
また、中東情勢の影響を受ける事業者を新たに対象に追加した日本政策金融公庫などの特別相談窓口や、4月1日から金利引き下げの対象拡充を予定しているセーフティーネット貸付につきまして、事業者の状況に応じて活用を促進いただけるよう御対応をお願いいたします。
金融庁におきましては、事業者からの相談を広く受け付けるための専用相談ダイヤルを早急に設置予定としておりますので、事業者の状況に応じて御紹介をお願いいたします。今般の意見交換会や緊急要請の内容も踏まえて、事業者への対応に万全を期していただくよう、改めて強くお願い申し上げます。
政府といたしましても、引き続き諸情勢を注視しつつ、必要であれば財務負担を和らげる対応も含め、更なる対応についても例外なく検討し、実施してまいりたいと考えております。
平松廣司・全信協会長(中央)
片山さつき大臣
意見交換会風景