11月8日、小松川信金(理事長・小杉義明氏)の平井支店で第6回
「こましんえどがわ創業塾」が開講しました。(11月29日まで毎週土曜日・全4回開催)
その中で、江東区東陽のパン屋
「パンのイデリオ」の経営者兼オーナーパン職人である傍島加織(そばじま かおり)さんが創業塾の卒業生として受講者を対象に講演をしました。その中では、専門職としての強みを活かしつつ、公的支援と金融機関との連携を最大限に活用して夢を実現するプロセスが話題の中心となりました。
独自のビジネスコンセプトと資金調達
コンセプト:「非日常的なご褒美空間」の創出
傍島さんが江東区東陽3丁目で2月にオープンした店舗のコンセプトは「日常の中の人の非日常的空間」です。毎日利用するパン屋でありながら、単価をやや高めに設定し、内装や接客を通じて、顧客に「ご褒美」として使ってもらいたいというワクワクする空間を演出していると話しました。
融資と支援制度の活用
傍島さんの開業準備は去年の6月に小松川信金に相談することからスタートしました。最大の主張の一つは、融資制度と専門家サポートの積極的な利用の重要性でした。
- 公的融資の活用:小松川信金からの提案を受け、東京都の女性・若者支援制度を活用し、2000万円の融資を受けました。パン屋の開業資金は大規模だと3000万円ほどかかるため、この制度は大きなメリットだったと述べています。
- 事業計画の策定:経営に関する知識がなかったため、東京都の支援制度での中小企業診断士の担当者と5回面談を重ね、事業計画書を作成しました。中小企業診断士や小松川信金の親身なサポートが、経営未経験での創業を可能にした最大の要因だと感謝を述べました。
創業塾の価値:信金のネットワークの強み
小松川信金に紹介されて参加した東榮信金の創業塾では、経営ノウハウを学ぶだけでなく、年代や業種を超えた「横のつながり」が生まれ、同業者目線とは異なる貴重な視点や情報交換ができる「非常に良い出会い」になったと強調しています。
今後の目標と信用金庫への信頼
傍島さんは、小学生の頃からの「自分が思い描くお店を表現したい」という夢を叶えた上で、次の目標として2店舗目の出店を掲げています。また、創業後の家賃補助金の申請においても小松川信金にベース作成を依頼するなど、信金など地域金融機関を頼りながらビジネスを継続していくことが重要であると受講者に伝えています。
【傍島加織さんの体験談・抜粋】
私がやっているビジネスは、
「パンのイデリオ」というパン屋さんをやっていて、私は経営者兼オーナーシェフ、パン職人です。
小松川信金さんに紹介していただき、江東区東陽3丁目でお店をやっています。今年の2月にオープンしたばかりです。
江東区でビジネスをしたかったので、昨年の6月ごろに小松川信用金庫(以下:こましん)の支店に行きました。実際こういう事業をやりたいなっていうのをお話ししました。なぜ、こましんさんを選んだかというと、たまたま父も今ビジネスをしている経営者で、こましんさんと取引しているのもあって、信頼がすごくあったからです。
私が6月から相談を始めて、8月の後半から創業塾行き始めました。私は小松川信金さんではなくて、東榮信金さんが開催する創業塾に行きましたが、その創業塾もこましんさんに紹介をしていただきました。
「近くの信金なんですけど、こういう創業塾をやっていますから、よかったら出てみませんか」と言っていただき参加しました。経営の知識がない中で、知らないことをたくさん勉強できたので、創業塾に行ってよかったなと思います。
その時の受講生の方とは年代はバラバラだし、違うビジネスやっているのですが、今もつながりがあります。違うビジネスやっているので、同業者目線とはまた違う目線で「こういうふうにやったら面白そうですよね」という話をもらえるので、それはこの業界にはない視点だなと思いました。
やはりSNSの発信の有効性というのはすごく実感しています。大変だったのは、開業準備しながら動画を作ることでした。委託できるなら委託したらいいのかなと思いますが、開業資金ももちろん自己資金も使って開業したので、資金がどんどんすり減っていく中で家賃を払っていたので、委託する余裕が当時はなかったです。今だったら委託してもいいかなとは思います。
私の場合は自分のアイデアで発信するのが嫌いではないので、今も続けて少しずつ集客を伸ばしています。
SNSで発信していったおかげで、先日はテレビ番組で取り上げていただきました。ディレクターさんに「どうして当社を知ってもらえたか」と聞いたところ、やはりSNSを見て興味を持って取材をしてくれたということでした。
自分の業界の話になりますが、お菓子とパンの業界で有名な雑誌があります。この雑誌に載ることが大きな夢で目標の一つだったのが、先月その夢が叶いました。これはやはりSNSで発信を続けていたおかげだと思います。SNSでの情報発信はこれから大事になってくるのかなと思っています。
今後の活動目標は2店舗目を出すことです。その時はまたやはり融資を受けたいなと思っていますので、よろしくお願いします。
補助金の知識が全くなかったのですが、江東区の家賃補助金の申請をする書式をほとんど、今回こましんさんにベースを作っていただいています。ですから、こましんさんを頼りながらビジネスをやっていくといいんじゃないかなと思っています。
この創業塾は、すごく有意義で無駄なことは何もないと思います。そして、横のつながりも私にとってはすごく大切だなと思いました。受講生の皆さんの中には、いろいろな方とお話しをする機会があると思いますが、さまざまな情報交換をして、補助金などは有効に活用していったらいいかなと思っています。