テヘラン大学のセイド・モハンマド・マランディ教授は、米国およびイスラエルによるイランへの軍事・経済的挑発が「レッドライン(越えてはならない一線)」を越えたと指摘し、イランが今後取るべき苛烈な報復措置と、中東におけるパワーバランスの劇的な変化について論じています。
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分析概要
1. 物理的・経済的インフラへの攻撃:サウスパースとブシェール
インタビューの背景には、イランの重要施設に対する深刻な攻撃があります。- 世界最大のガス田への攻撃: カタールとイランが共有する世界最大の天然ガス田「サウスパース」への攻撃は、イランにとって単なる軍事攻撃ではなく、国家の生存基盤を揺るがす「経済戦争の宣戦布告」と受け止められています。
- 原子力発電所へのリスク: ブシェール原子力発電所近辺への攻撃も言及されており、放射能汚染のリスクを冒してまでエスカレーションを強める米国・イスラエル側の「狂気」が批判されています。
2. イランの報復戦略:「我々が売れないなら、誰にも売らせない」
マランディ教授は、イランには敵対勢力に壊滅的な打撃を与える準備と能力があると強調しています。- エネルギー輸出の封鎖: イランのエネルギー輸出が妨害されるのであれば、報復としてペルシャ湾地域の全エネルギー輸出を停止させる姿勢を明確にしています。「イランの石油が流れないなら、一滴の石油もこの地域から出さない」という強い決意です。
- ホルムズ海峡の封鎖: イランはホルムズ海峡に対して「窒息させるような支配力(chokehold)」を持っており、ここを封鎖することで世界経済を瞬時に崩壊させる力があると警告しています。
3. 軍事的能力の誇示と米軍基地の脆弱性
かつてのような一方的な空爆が通用する時代は終わったというのが、教授の主要な論点です。- 精密誘導兵器の普及: イランは安価かつ極めて精度の高いミサイルやドローンを大量に保有しており、地域のあらゆる米軍基地、軍艦、インフラをピンポイントで破壊できるとしています。
- 近隣諸国への警告: 米国に基地を提供しているカタール、UAE、サウジアラビアなどの周辺国に対し、「自国の領土がイラン攻撃の拠点として使われるならば、それらの国々も正当な攻撃対象になる」と強く警告しています。
4. 歴史的転換点:米国覇権の終焉
マランディ教授は、現在起きていることは一時的な紛争ではなく、数十年にわたる米国の「中東支配」の終わりの始まりであると主張しています。- 傲慢さの代償: 米国は、自分たちが他国(イランやガザ)に5000ポンド爆弾を落とすことは正当化しながら、他国の自衛権は認めないという二重基準を押し通してきたが、その「傲慢な時代」は終結したと述べています。
- 米軍の撤退: 最終的に米国はこの地域を去らざるを得なくなり、周辺の「家族独裁政権(湾岸君主制国家)」も、米国に依存したこれまでの振る舞いを改めざるを得なくなると結論付けています。
Seyed M. Marandi教授(左)
ChatGPTによるAI生成画像