テクニカル・アナリストのChris Vermeulen(クリス・ヴァーミューレン)氏の主な主張は、「米国株式市場(特にAIハイテク株)とビットコインは下降トレンドに入ったため売り推奨、一方で調整局面にあるゴールド(金)とシルバー(銀)は今後爆発的に上昇するため買い推奨」というものです。
ヴァーミューレン氏は、テクニカル分析に基づき、現在の市場が「金融リセット」の初期段階にあると警告しています。
動画再生回数は、1日で1万回以上。
分析概要
1. 米国株式市場(S&P500・Nasdaq)への弱気見通し
- 現状認識:市場は下降トレンドにある。Nvidiaが良い決算を出したにもかかわらず株価が下落した事実は、市場の弱さを示唆している。「FOMO(取り残される恐怖)」によるパニック買いが起きた直後に、機関投資家による大量の売り抜け(パニック売り)が発生しており、典型的な天井圏の動きである。AIバブルの崩壊:Nvidiaは支持線を割り込んでおり、さらに7〜11%の下落(約160ドル付近まで)が予測される。Microsoftもチャートが崩れており、AI関連株の勢いは失速した。
- 予測:S&P500などは「ヘッド・アンド・ショルダー(三尊天井)」を形成しつつあり、さらに6%程度の下落により、重要な支持線(ネックライン)を割り込むリスクがある。一度下落が始まれば、そのスピードは上昇時の数倍速い。
2. ゴールド・シルバーへの強気見通し(ターゲット:金5000ドル超)
- 現状認識:ゴールドとシルバーは現在、一時的な調整(横ばい)局面にある。しかし、これは次の上昇に向けた健全な「踊り場」である。資金のローテーション:株式市場が本格的に崩れ始めると、そこから逃避した資金が貴金属市場に流れ込む。過去のデータ(S&P500の暴落時にゴールドが30%上昇した例)と同様の現象が起きると予測。
- 価格ターゲット:今後数カ月でゴールドは5100〜5200ドル、シルバーは70〜80ドル(場合によってはそれ以上)に達する可能性がある。
- 注意点:「金鉱株(マイナー)」ではなく「現物(またはETF)」を推奨。株式市場全体が暴落する際、金鉱株も連れ安となる傾向があるため、純粋なコモディティとしての保有が安全である。
3. ビットコイン・仮想通貨への悲観論
- 現状認識:ビットコインは下降トレンドにある。8万ドル付近での一時的な反発はあるかもしれないが、チャート形状は悪化している。
- 予測:最終的には5万ドル付近まで下落する可能性が高い。MicroStrategyのようなビットコイン保有企業も「巨大なダブルトップ」を形成しており、暴落のリスクがある。
- 見解:ビットコインはリスクヘッジにはならず、多くの投資家が感情的に高値掴みをしていると指摘。
4. ドルと原油の見通し
- 米ドル(DXY):大方の予想に反して強気。チャートは底固めを完了し、110〜120を目指す上昇トレンドを示唆している。ドル高は通常ゴールドに逆風だが、今回はパニック的なドル買いと金買いが併存する可能性がある。
- 原油:弱気。世界経済の減速(需要減)を織り込み、40ドル台、あるいは30ドル台まで下落すると予測。これはインフレ率の低下には寄与する。
クリス・ヴァーミューレン氏(右)