世界最大のヘッジファンドBridgewater創設者のRay Dalio(レイ・ダリオ)氏は、歴史の大きなサイクルを分析することで未来を予測できると主張します。彼は、特にアメリカとイギリスが非常に困難な時代に向かっていると警告しています。
動画再生回数は、9月11日公開以降、400万回以上。(画像は、レイ・ダリオ氏のスクリーンショット)
分析概要:
レイ・ダリオ氏が語る「世界の潮流と未来への警告」
5つの大きな力と「ビッグサイクル」
ダリオ氏によれば、歴史は約80年周期の「ビッグサイクル」によって動いており、そのサイクルを形成するのは以下の5つの大きな力です。- 金融・経済の力: 信用創造と債務の増大が富と機会の格差を生み出します。
- 国内の対立: 富や価値観の格差が深刻化すると、国民がシステムを信頼しなくなり、左右の対立が激化します。
- 地政学的な力: 新興国が既存の覇権国に挑戦する形で、国際的な対立が生まれます。
- 自然の力: 干ばつ、洪水、パンデミックなどが歴史を大きく動かしてきました。
- 人間の発明と技術: 新技術は生活水準を向上させる一方、国家間の覇権争いの中心的要素にもなります。
米英の未来に対する悲観的な見方
ダリオ氏は、アメリカとイギリスの未来について悲観的です。両国は共通して、以下の深刻な問題を抱えていると指摘します。- 巨額の債務: 政府の財政問題が深刻で、将来的な金融危機のリスクをはらんでいます。
- 国内の分断: 富裕層とそれ以外の層との経済格差が社会の分断を加速させ、民主主義そのものを脅かしています。
- 国際競争力の低下: かつての覇権国としての勢いを失いつつあります。特にイギリスは、EU離脱後の経済的な困難や、起業家精神を育む文化・資本市場の弱さが指摘されています。アメリカもまた、中国との技術覇権争いにおいて、必ずしも優位とは言えない状況にあります。
個人はどう備えるべきか
このような不確実な時代を生き抜くために、ダリオ氏は個人レベルでの備えが重要だと説きます。- 柔軟性を持つ: 「賢いウサギは3つの穴を持つ」という中国のことわざを引用し、特定の国や資産に固執せず、いつでも移動できる柔軟性を持つことの重要性を強調します。家などを購入して一つの場所に縛られることのリスクも示唆しています。
- 原理原則を持つ: 自身の成功哲学として「痛み + 内省 = 進歩(pain plus reflection equals progress)」という原則を挙げています。失敗や苦痛から学び、それを次に活かすための「原則」を自分の中に確立することが、個人の成長に不可欠だと語ります。
- オープンマインドであること: 自分の意見に固執せず、常に他者の意見に耳を傾け、自分の考えを吟味(ストレスチェック)する姿勢が、より良い意思決定につながると述べています。
- 情熱を仕事にする: 幸福な人生のためには、有意義な仕事と人間関係が最も重要であり、自分の情熱と仕事を一致させることが成功への鍵だとアドバイスしています。
補足:レイ・ダリオ氏の動画は、アバターを使いAI生成されているものが多く、本人が公認しているものか判別が難しいため本Web Newsでほとんど取り上げてきませんでした。この動画は、本人の発言として確認できるものとして、紹介しています。