元米陸軍大佐・元国防長官上級顧問のDouglas Macgregor(ダグラス・マクレガー)氏は、中東におけるイスラエルとイランの戦争、およびウクライナを巡る欧州とロシアの対立が主要なテーマとして議論されました。マクレガー氏は、双方の地域で大規模な紛争が不可避であるとの見方を示し、その背景にある地政学的な力学と米国の役割について詳細な分析を展開しました。
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分析概要
中東:イスラエル・イラン戦争の必然性
マクレガー氏は、イスラエルとイランの戦争は「不可避」であり、間もなく勃発すると予測しています。その主な要因として、イスラエルのネタニヤフ首相が、米国の政権や議会に対する現在の絶対的な影響力を失う前に、米国を「軍事力の源」として利用し、宿敵イランを攻撃しようとしていることを挙げています。一方で、サウジアラビア・パキスタン・トルコの連携強化や、中国とエジプトの軍事協力など、イスラエル包囲網が形成されつつあると指摘。さらに、中国が主導する金(ゴールド)を裏付けとした国際貿易(脱ドル化)の動きは、米国の金融覇権を揺るがしており、こうした状況がネタニヤフ政権を焦らせ、開戦へと駆り立てていると分析しています。
ウクライナ:責任を転嫁する米国と追い詰められる欧州
ウクライナ情勢については、欧州とロシア間の直接戦争のリスクが高まっているものの、その原因は欧州側の好戦的な言辞や行動にあると断じています。ロシアによる領空侵犯などの疑惑は、米国を紛争に引きずり込むためのウクライナやバルト諸国による「偽旗作戦」や「嘘」であるとの見方を示し、ロシア側はNATOとの直接衝突を避けるため慎重に行動していると主張します。トランプ大統領が「ウクライナは勝利できる」と発言したことについて、マクレガー氏は、これを本心からの支援ではなく、ウクライナ問題の責任とコストを全て欧州に押し付けるための巧妙なレトリックだと分析。トランプ大統領はNATOの指導者としての役割を事実上放棄しており、この動きがNATOやEUの弱体化、ひいては崩壊を加速させる可能性があると指摘しています。
背景にある「グローバリスト vs 国家主義」
マクレガー氏は、これらの紛争を推進しているのは、ワシントンや欧州の首都にいる「グローバリスト」勢力だと主張します。彼らは、国境や国民文化、民族的アイデンティティを破壊することを目指す思想を持っていると批判。これに対し、ロシアを「国民国家の最後の砦」と位置づけ、グローバリストのアジェンダに抵抗している存在だと評価しています。結論
マクレガー氏は、現在の米国には一貫した戦略がなく、献金者の意向に左右された衝動的な行動が目立つと厳しく批判 。欧州は軍事的にも経済的にも脆弱でありながら、ロシアとの対決姿勢を強めるという自己破壊的な道を進んでいると警告します。結論として、米国のリーダーシップの不在と欧州の混乱、そして中東におけるパワーバランスの変化が絡み合い、大規模な戦争が避けられない状況を生み出しているとの悲観的な見通しを示しました。