David Linチャンネルのインタビュー「Economist Called Bull Rally, Now Says S&P 500 To 10,000, Here's When」(強気相場を的中させたエコノミスト、S&P 500の1万ポイント到達を予測。その時期とは)のAI分析。

David Linチャンネルのインタビューで、エコノミストのEd Yardeni(エド・ヤルデニ)氏は、現在の米国経済と株式市場について極めて強気な見方を示しました。同氏は、現代を「Roaring 2020s(狂騒の2020年代)」*と位置づけ、S&P 500指数が2029年末までに10,000ポイント以上に達する可能性があると予測しています(2025年9月23日時点でS&P 500指数は、6,693ポイント)。この楽観的な見通しは、経済の驚くべき強靭さと生産性の向上に基づいているとしています。

動画再生回数は、1日で1万回以上。(画像は、ヤルデニ氏のスクリーンショット)

分析概要

強気相場の根拠

ヤルデニ氏は、多くの専門家が予測していた景気後退が起こらなかったことを指摘し「経済は悲観論者の予想を裏切り、力強さを維持している」と述べました。この経済の強さの背景には、主に3つの要因があると分析しています。
  • ベビーブーマー世代の旺盛な消費: 80兆ドルもの純資産を持つベビーブーマー世代が退職期を迎え、活発に消費を行っていることが経済を支えています。
  • 好調な設備投資: 企業の設備投資は非常に好調で、その半分以上がテクノロジー関連で占められています。
  • 生産性の向上: 労働力不足に対応するため、企業がテクノロジーを活用し、労働者の生産性を高めていることが、経済成長の大きな原動力となっています。生産性の向上は、実質GDPの成長、インフレの抑制、実質賃金の上昇、そして企業収益の増加という好循環を生み出していると強調しました。

FRBの金融政策に対する批判的見解

ヤルデニ氏は、連邦準備理事会(FRB)が最近行った25ベーシスポイントの利下げについて、政治的圧力に屈したものであり、金融市場の過熱(メルトアップ)リスクを高めるものだと批判しています。同氏は、FRBがインフレ率を2%に抑えるという目標を事実上放棄し、3%で妥協していると指摘しました。

現在の労働市場の問題は、移民の減少やAI導入に伴う雇用の構造変化といった「供給側」の問題であり、金融緩和では解決できないと主張。FRBは本来の責務である「金融の安定」とインフレ抑制に集中すべきだと述べました。

投資戦略と今後の見通し

今後の投資環境について、ヤルデニ氏は具体的な戦略を提示しています。
  • スタグフレーションへの備え: インフレが高止まりし、成長が鈍化するリスクに備え、金(ゴールド)への投資を推奨しています。
  • 有望なセクター: FRBの利下げが続く局面では、金融セクターがIPOやM&Aの活発化により恩恵を受けると見ています。また、情報技術(特にAI革命の恩恵を受けるクラウド関連や中小型株)、産業セクターも引き続き有望だと指摘しました。
一方で、米国の巨額な財政赤字については「世代間の窃盗(generational theft)」と厳しく批判し、政治的な解決が急務であると警鐘を鳴らしています。

総じてヤルデニ氏は、生産性の向上が牽引する長期的な強気相場が続くと見ており、短期的な経済指標の悪化やFRBの政策変更に惑わされるべきではないという一貫した主張を展開しました。

補足:

*〖the Roaring Twenties〗 狂騒の20年代:経済・社会・文化が繁栄した1920年代を示す言葉。その後に「世界恐慌」の時代になりました。